maul9

Tuesday, September 25, 2007

John Lennon Museumと薄暮






ロンドン特集の「旅」11月号に、
リリー・フランキー、イギリスに行く。
と題した短期集中連載の第一回目が掲載されていた。

子供の頃、小倉の小さな店で買ってもらったレコード。
その歴史的なアーティストを生んだ地を、僕はとうとう訪れた。
と始まる本文中、最初に母親が買ってくれたビートルズのレコード
は「At The Hollywood Bowl」とゆうライブ盤だった。
と語るリリー氏。
そういえば山川健一氏は自らの著書「ブリティッシュロックへの旅」の中で
ぼくが最後に買ったビートルズのアルバムは「At The Hollywood Bowl」とゆう
ライブアルバムだ。1977年にリリースされたときに手に入れた。
Twist&Shoutに始まりLong Tall Sallyで終わる、60年代のコンサート
の模様を収録したこのアルバムで圧巻なのは、ポールマッカートニーのヴォーカルだ。
高い音域でシャウトしまくるポールのヴォーカルはむしろあのジョンより激しく
、ぼくにとってはそれまでのビートルズ観を一変させられるような事件であった。
60年代のビートルズのライブは、剥き出しのナイフのように凄かったのだ。
その激しさがバンドを解散に導いたのだとすれば、それはいかにもロックしてる
出来事だったのだと言うほかない。と評している。

なぜかこの「At The Hollywood Bowl」はあまり良い評価を得ていない印象が強い
アルバムだけど、僕は山川氏が評しているようにこのアルバムでのポールのヴォーカルは最高に
かっこいいと思うし、特にShe's A Womanは数あるライブ盤のなかでも最高のパフォーマンス
だと思っている。ポールのヴォーカルはもちろん、ジョンのリッケンバッカー325による
カッティングも最高の一曲だ!

そして今日、ジョン・レノン・ミュージアムへ
その時使用していたリッケンバッカー325も展示されていた
残念ながらヘッドの付け根がぼっきり折れてしまい、
傷だらけのボディが激しいステージを想像させた。
特別展示は70年代後半、ジョンがよく訪れた軽井沢の特集。

ミュージアムを後にする頃
薄暮の空にはきれいな雲が浮かんでいた
秋の軽井沢はとても静かでいいだろうな、、、