「Band On The Run 」Loud Cut
アナログレコードはどのように作られるのか?
レコーディング〜トラックダウンを終了したマスターテープは、カッティングルームに持ち込まれ、
プレス原版となるラッカー盤なるものが作られ、ラッカー盤を元にレコードプレス工場
でスタンパー(クッキーの型と同じ感じ)を作り、レコードが大量にプレスされる。
カッティングルームでラッカー盤を作るときにマトリクスNo'とゆうレコードのシリアルナンバー
のようなものが刻印される、これがレコードの音溝がない円周内側に刻印されている数字のことで、
一回で上手くラッカー盤がカッティングできれば末尾が1、歪んでしまったり、ノイズが入ってしまった場合、
新たにラッカー盤をカッティングし直すことになる、すると末尾の数字は2とゆうことになる。
音のレベルは、なるべく歪まないぎりぎりのところが1番迫力があり、音圧感のある音になる。
つまり、カッティングルームでラッカー盤を作るときは「いかに歪ませず迫力のある音をラッカー盤
に刻めるか」が最大の勝負所でエンジニアの腕の見せ所でもある。
ビートルズ関連だとUK盤「With The Beatles」、「Rubber Soul」、そしてこの「Band On The Run」
にLoud Cutと呼ばれる通常の盤よりも音圧のある盤が存在することが知られている。
3枚共にマトリクス末尾が1になっていて「With The Beatles」、「Rubber Soul」
は明らかに通常盤とは印象が異なる、音圧感ある素晴らしい音がする。
さて今回入手した「Band On The Run」はどうか?
う〜ん、ベースが少し前に出てるかなって位の感じ
Loud Cutってほどではないかな!
でも、そんなに音圧感があって、いいレコードのはずのマトリクス1/Loud Cut盤、
なんで通常盤として出回っていないの?って思うでしょ!
音圧感があるってことはそれだけレコードプレーヤーの針の動きも大きくなるって事で、
針飛びの可能性が大きくなり、不良品として返品される可能性が出てくる訳。
だから経営陣はなるべく当たり障りの無いレコードを作るように指示をすると、、、、
なんだかどっかの会社の話しているみたいになってきちゃったな〜笑
3 Comments:
「Loud Cut」という存在を知りませんでした・・・。そして・・・・すっごく気になってしかたありませんっ!!!!!
川越えしたら・・・是非聞かせてください!!!!お願いします!!!!
それにしても、興味深い話でとっても面白かったです!!!
maiさんへ
アナログ盤の世界は奥がとても深くておもしろいですよ!
もちろんあの川越えたら聞き放題ですよ!!!
マトリクスの話はつづきがあるのでまたアップしますね!
「マトリクス」話、楽しみにしてます!!
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