maul9

Wednesday, May 07, 2008

ビートルズへの旅




「ビートルズへの旅」
リリーフランキーと写真家福岡耕造が巡る「四人の風景」

1940年から1970年までのビートルズヒストリーと共に、
リバプール、ロンドン、ビートルズゆかりの地の現在が福岡氏の美しい写真
と共に楽しめる。
こんな映像版を作りたいなあ〜!

リリーさんは語る

なにかを表現する時、誰しもが、自分の心の奥底に潜む物質と、
作品に定着させた時の物質変化における距離を測る。
つまり、深層に沈む、自己の醜い部分、身勝手な心、情けない感性を、
作品という名刺にいかにして、刻んでゆくか。
ありのままではなく、どのように昇華させてゆくか。
しかし、その意識が働けば働くほど、口当たりの良いものになっても、
人間のゆらぎを描くものからかけ離れてゆく。
自己保持の為、醜さを篩にかけてゆくうちに、ただ丸みだけのある、
誰の心にも届かないものになってゆく。
なぜなら、作者の心にあるものすら、すでに間引かれていくからだ。
そうして、ロックンロールはポップスになり、言葉は音になって、消費されていった。
ポップスの歌詞を書く音楽家が、ジョンと同じ憤りを抱きながらも、自己と社会と体裁
との距離を測り、包み隠すために大風呂敷を広げ、遂には何が言いたいのかわからなくなっている。
ビートルズがデビューして40年以上経った今は、更にその傾向が強い。

う〜ん、リリーさんの言葉に納得、うん、うん
それってなにも音楽だけに限ったことではないよね!

読み終えて、無性にビートルズの「音」が聞きたくなった・・・

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